ドアミラー越しに後方を確認するが銀色のセダンはおろか、何かが追ってきている気配がない。まさかこの距離で撒けたわけでもないだろう。しかし、その後も誰かが追ってくることはなかった。霊弐がほっと胸をなでおろすと、運転席の女、蕗薹央(ふきのとうあ…
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